生前整理と出会うまで

簡単な経歴のご紹介

昭和ひとけた生まれの両親を、サポーターとして使い倒し!

横須賀市生まれ。両親ともに多忙な教師だったため、幼いときは弟とふたり、母方の祖母や叔母たちに預けられることもありましたが、祖母をはじめ親族はみな愛情深く、明るくのびのびと育ちました。

大学卒業後、信販会社で営業企画、損害保険会社で商品開発を担当。バブルを経て平成の始まりとともに結婚し、2人の子を出産しましたが、私のワンオペ年子育児を助けるため、当時60代だった両親は大奮闘。本当に世話になりました。

ぜんそくがあった息子の小児科通いや園の行事のために、クルマで週何回も往復してくれた父「たまには美容院でゆっくりしておいで」と、お迎えや子守りを代わってくれた母、その後も、週末は父の趣味の野菜づくりを手伝いに市民農園を訪ねたり、お正月には実家で一緒に過ごしたり、子供の行事を見に来てもらったり、クルマで約1時間の距離はほど良いものでした。

親はいつでもそこそこ元気、ずっとこの生活が続くものと思い、疑いもしませんでした

近々親のサポートをする日が来る、つまり親と自分の立ち位置が入れ替わる日が来るなど想像もしていなかったのです

「えっ、いつの間に! こんなに弱っていたなんて・・・?」

子供の成長とともに、受験や学校生活、自身の仕事などが優先されるようになり、両親に会う回数もしだいに減ってきました。

母が認知症初期かもしれないとようやく気づいたのは、7年前の正月旅行でのことです。その後、私自身も含め受け入れる家族や本人の抵抗も強く、精神科を受診させるまでに1年半かかりました。(結果、レビー小体型認知症でした)。

また、父の腰痛が脊柱管狭窄症であることは聞いていましたが、身体能力だけでなく、急な認知力・気力低下は認知症? 歳のせい?と、こちらも受診判断に迷い、時間がかかりました。(結果、突発性水頭症でした)

どちらも、もう少し早く対処できれば、親自身も介護する方も楽だったと思います。 そういえば親とは最近疎遠になっていて詳しい様子がわからないな・・・実はどこの家にもあること。心配をかけまいとする親だからこそ、子世代は不調に気づくのが遅れ、「もしも」への対処が後手になってしまいがちです。

今、皆様には「親のもしものときすぐ対応するためには、ある程度意識して情報収集しておくと慌てないで済みますよ」 とアドバイスしていますが、これは上記のような私の後悔から発しているのです。

世の中のみんなが「生前整理」を知っていれば

介護生活がスタートし実家通いも週2回では足りなくなってきたころ、なんと両親が振り込め詐欺の被害にあい、ショックで精神状態も不安定になってしまいました。

私は仕事を辞めて奔走しましたが、結局、さまざまな状況を考えて両親とも相談し、介護認定を取らずに健常型有料老人ホームへの入居することを決めました。

しかしながら高齢の親を抱えて、親族の説得、親の財産の整理、ホーム入居の準備、実家の片付け・売却、引越し、は想像以上に大変な作業。

相談する先も作業を頼むあてもなく、ひとりですべてを背負いこんで途方にくれていた時、出会ったのが「生前整理普及協会」でした。

モノの片付け・心の整理・情報のまとめ、と具体的な方法を学ぶにつれ、「こうすればよかった、もっと早く知っていれば」と感じることも増え、皆様にお伝えすることを仕事にしようと起業しました。

この仕事は、両親が私にくれた宝物。一緒に学んだ協会指導員の仲間に支えられ、時に切磋琢磨しながら奮闘しています。

生前整理の知識や私の体験が、少しでも皆さまのお役に立てば、と日々願っております。

自分自身の家族の介護などをする事で世の中が生前整理についての知識を必要としているのに気づく

現在の活動内容

  1. 企業自治体主催の講演、セミナー、相談会を通じ、多くの参加者に生前整理で幸せになるヒントを伝える
  2. 相談窓口・個別アドバイス、専門家や業者紹介。大手不動産窓口で生前整理常設個別相談デスクを担当中
  3. 「親の生前整理」を控えた現役世代に情報発信するため、企業内勉強会や記事執筆分野でも積極的に活動
  4. 「そろそろ気になる親のこと」連載中。※エーザイマガジンで検索
  5. 親のもしもに備える知識と実践ポイントを現役の介護者目線で発信するアドバイスブログ、好評更新中
  6. 「もしおや~親のもしもに生前整理で備える~」※もしおや.jpで検索

    セミナー・ワークショップテーマ例
    「今日から本気になれる、生前整理超入門」「生前整理で備える、最近気になる親のあれこれ」「介護離職しない!親のサポート準備講座」「親子で聞く生前整理入門講座」「おひとりさまの生前整理とは」「ハッピーエンディングカード診断会」「生前整理ワークブックを書こう」「ベストショットアルバムを作りませんか」他多数